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数年前、東京在住の友を訪ねた際、銀座で有名なイタリア料理店へ行った。 ディナーに関しては1年先まで予約済みだが、ランチは先着順で食べられるとのこと。 10時になるとお店の前にボードが出されるので、そこに名前を書く。 そうすればお昼のオープンと同時に順番にお店に通されるという仕組み。 ちょっと奮発して、前菜+パスタ+メイン、2,800円のコースをオーダー。 旅先だとつい太っ腹になってしまうのはなぜだろう…。 前菜の盛り合わせに続いて出てきたウニのパスタを見てたまげた。 本気で食べたら3口くらいでペロリンと平らげそうなほどのパスタがお皿にチョコン。 でもってウニの姿はどこにも見当たらず、かすかなウニ香&テイスト…。 肝心な麺の茹で具合も、うーんふにゃらら…。 しかしそれよりも何よりも悲しかったのが、店内の窮屈っぷり。 お隣のテーブルとの間隔が驚くほど狭い! 食事中の人にいちいち 「スミマセン…」 と声をかけ、 テーブルを引いてもらわなければ出入りできないのだ…。 厨房もフロアも人で溢れかえりドタバタガヤガヤ、外を見れば行列。 とても食事を味わい楽しむ空間ではなく、胃も心もブーイング。 ここ Salute(サルーテ)は、かれこれ10年来の行きつけのお店。 イタリア料理の美味しさ、そしてイタリア料理の楽しさを教えてくれたお店。 Salute の生ウニのパスタは、惜しげもなくウニがウニウニ入っている。 麺の茹で具合も絶妙にアルデンテでボーノボーノ♪ 今日の日替わりパスタは、ボンゴレビアンコ、スープ&バケット付きで580円。 カウンターに座り、シェフの奥さまとニャンコ談義に興じながらまったりランチ。 胃も心もスタンディングオベーションでした。 + TORATTORIA Salute(サルーテ) + 「もっと便利で人が集まる街中に出店すればいいのに…」 とお客さんに勧められても、 「この交通の不便なへんぴな場所にある店に足を運んでくださる常連の皆様を大切にしたい」 とおっしゃるシェフ…、この温かい想いが料理一つひとつに凝縮されています。
by smoothnote
| 2005-10-14 21:05
| * タベログ
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